就職活動と私 〜誠実さとはなんだろうか?〜
誠実に生きていたいって思うけど・・・
さて、皆様は誠実という言葉はお好きだろうか?私は好きだった。ただし、自分が誠実で居られなくなってから、なんとなく後ろ髪引かれるような言葉だ。今回は就職活動の時の話を書きたいと思う。
感音難聴の就職活動
私はなんとなく、人生は社会人になってからスタートだ!みたいな印象を抱いていた私は、就職活動になんと言うか大いなる期待を抱いていた気がします。ただ、とりわけやりたいことはなかったので、お金を稼げる営業職につきたいとなんとなく思っておりました。そんな感じで私の就職活動はスタートしました。
面接の恐怖
人と話すのは得意な方ではないですが、人前で自分の意見を言ったりすることは慣れている私は、面接もそんなに緊張せずに臨みました。さて、タイトルにある恐怖とはなんでしょうか?
面接官の質問が聞こえないのです。いや、聞こえるのですが、聞き取れない。全神経を集中させ、予測・推測を駆使しなんと聞かれたかを考えます。本当にわからないときは聞き返すのですが、2度3度続くと面接官の顔は曇るのです。そりゃそうです。やる気あるのか!って言いたいでしょうし、そんなやつに営業任せられないですよね。わかります。はじめに自分は耳が悪いことを言うべきか否かだったのか、そこで悩みました。
なんてことがありましたが、無事に一次は通過したのです。ふー、なんてのもつかの間二次が始まります。
誠実に伝えよう
私は二次に臨む前に、このままでは会社に入って迷惑をかけるかもしれない、だから正直に伝えようと決心し、本番に臨むのです。正直に自分を伝えよう。そう思ったのです。
面接は和やかに進んでいきました。なんとなく好感触を感じていた私に面接官は「最後に何かありますか?」と話してきました。私は自分の耳の状態を正直に話したのです。
空気が変わった。それがわかりました。
ああ、そう言う状態でも仕事してもらえれば大丈夫だよと話してくださった面接官の表情は決して大丈夫ではない空気を醸し出していました。ああ、これはダメだな。そう思いました。
いや、結果受かってても迷惑かけてたし、僕も辛かっただろう
そんな風に思った私はまた別な会社を受けることにしました。初めはこんな風に思いながら、落ちるたびにこんなことを思ってました。
受からない
いや、単純に人間性や仕事できなさそうだったって話もあるとは思うんです。だけど、耳の話題を出すたびに落ちる。一次で言えば一次で落ちる。二次で言えば二次で落ちる。最終で言えば最終で落ちる。そんな繰り返しでした。そんな僕は希望なんかなくなって、ただ社会で働ければいいや、って思うようになりました。
黙ってみよう
自分が苦労するかもしれない。会社に迷惑をかけるかもしれない。そんな思いを心に残したまま、僕は耳のことは黙って面接に臨むことにしたのです。
結果はあっけなく合格
嬉しさと同時に、絶望を感じました。耳のことがあったがゆえに落ちたのかもしれないと、自分の人間性ではなく、単純な耳の機能の差で落ちたのかもしれないと。
そりゃそうだろう?耳の能力だってあなたの一部だよ!あなた自身だよ!
自分の中で会社側の視点の考えと自分の中の主観が戦うのです。そして、誠実さを欠いて受かってしまった会社で働くべきなのかどうかも悩みました。が、私は就職活動に疲れていました。そこに働くことにしたのです。
誠実さってなんだっけ?
こうやって人は隠し事をしていると、なんとも後ろめたい気持ちになって、自信がなくなっていくのです。ですが、一般企業で働きたければきっとこうしなければいけないのではないかなとも思うのです。給料の良いところで働きたいから、ごまかして就職した私に誠実さはあるのでしょうか?ないでしょうね。
罪悪感に揺れる。けど、仕方ないと開き直る自分がいる。その二つが頭の中をうろうろするのです。それは今でも変わらない。さてさて、正しいのはなんなんでしょうね?
そう言えば音楽ブログやりたかったのだ!
そう言えば趣旨は音楽だった。こんな話の後なので、昔作った僕が好きな自分の曲を一曲。大事なことは事実じゃなくて自分がどう思うかだ、ってことをテーマにした曲です
周りに言うとどうなるか?と言った話題はまた次回書きたいと思います。それではまた!